Appleの次期「Vision Pro」がFCC文書から浮上か M5チップ搭載、デザインは据え置きの見込み

米国連邦通信委員会（FCC）が公開した文書により、Appleが開発を進めているとみられる次世代の複合現実ヘッドセット「Vision Pro」の存在が間接的に確認されたと報じられています。

本日公開された複数のFCC文書の中には、Appleが設計したモデル番号「A3416」の「ヘッドマウントデバイス」に関する記述が含まれており、添付された画像からこれがVision Proであることが確認されています。

公開された文書は主に送信テスト、SAR（比吸収率）テスト、WLAN（無線LAN）テストに関するもので、製品に関する詳細な情報は現時点では乏しい状況です。しかし、テスト内容からは、次期Vision Proも現行モデルと同様にWi-Fi 6を搭載し、6GHz帯のWi-Fiには対応しない見込みであることが判明しています。

これまでの噂によると、Appleは現行のM2チップをより高性能なMシリーズチップ、具体的には「M5チップ」へと刷新したVision Proの開発を進めているとされています。デザイン面での大きな変更はなく、チップのアップグレードが主な更新点となるとみられています。この新型Vision Proは年内にも発表される可能性があり、価格は現行モデルと同じ3,499ドル（約54万円）で据え置かれると予想されています。

今回のFCCへの情報提出に際し、Appleは機密保持を求めていましたが、文書は公開された形となりました。また、FCCは同時に将来のMacBook ProやiPad Proモデルを示唆する文書も公開しています。

なお、軽量化された「Vision Air」の開発も進められているとされますが、こちらは2027年頃の登場が見込まれており、当面は今回の新型Vision Proが注目されそうです。