新型iPhoneに「Scratchgate」の波紋、本体の傷つきやすさに購入者から疑問の声

新型iPhoneの発売後、本体の傷や擦れに関する報告が相次ぎ、「Scratchgate」として広がりを見せています。過去には「Antennagate」や「Bendgate」といった大規模な問題に発展したケースもありますが、今回の事態がどこまで影響を及ぼすか注目されています。

報告によると、深青のiPhone 17 Proおよび17 Pro Max、黒のiPhone Airといった一部のモデルで、わずか数時間の展示や使用で擦れや傷が確認されたとのこと。また、MagSafe充電器が本体背面に円形の跡を残すという報告も寄せられています。

これに対しAppleは先週、問題の原因は小売店の展示用MagSafeスタンドの劣化にあるとの見解を発表しました。同社は、これらは傷ではなく、スタンドから携帯電話への素材転写であり、清掃することで除去可能であると説明しています。

しかし、この説明に納得しない声も上がっています。一部の購入者は、展示用スタンドとは無関係に自身が購入した端末で同様の傷を報告しており、Appleの説明だけでは不十分だと指摘。これらの購入者は、見られるのは本物の欠けや傷であるとの認識を示しています。

BloombergのMark Gurman記者も、最新のニュースレターでこの論争に言及。今回の問題は、2010年のiPhone 4のアンテナ問題や2014年のiPhone 6の曲がり問題といった過去の「gate」騒動ほど深刻ではないとしつつも、Appleの全面的な説明には懐疑的な姿勢を示しています。特に、iPhone 17 Proのカメラ周辺のアルミニウム部分が擦れやすい点は、MagSafeによる跡とは別の問題であると指摘しています。

「Scratchgate」は、2025年末に発売されたiPhoneにおける最も目立つ問題ですが、これだけではありません。Apple自身も、非常に明るいLEDディスプレイの光がカメラに直接当たった場合に、ごく稀に写真に異常が生じる可能性があることを認めています。また、Wi-Fiに関するバグも報告されていましたが、こちらはiOS 26.1で修正済みとされています。