Appleが発表した新型Apple Watch Series 11、Apple Watch Ultra 3、Apple Watch SE 3は、いずれも5G対応のモデムとアンテナアーキテクチャを搭載しています。しかし、発売当初は一部の国や地域で5G接続が利用できないことが明らかになりました。

5Gサービスが提供されるのは、米国、英国、ドイツ、フランス、スイス、スペイン、UAE、タイ、日本、中国、シンガポール、インドなどです。一方で、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、メキシコ、サウジアラビアをはじめ、欧州、南米、アフリカ、アジアの複数の国では、新型Apple Watchでの5G接続はサポート対象外とされています。

この地域差の具体的な理由は不明ですが、規制当局の承認が遅れている可能性や、現地の通信キャリアがまだApple Watchへの5Gサポート体制を整えていない可能性が指摘されています。Appleがイベントで示した5G対応キャリアのリストには、米国のVerizon、AT&T、T-Mobileや、日本のソフトバンク、NTTドコモ、auといった主要キャリアが名を連ねています。しかし、カナダのTelus、Bell、Rogersや、オーストラリアのTelstra、Vodafone、Optusといった大手キャリアは含まれていませんでした。

5Gが利用できない地域では、新型Apple WatchはLTE接続に頼ることになります。

ただし、Apple Watchは中国向けモデルを除き、国によって異なるハードウェアが提供されることはありません。そのため、現在5Gが利用できない地域で販売されるApple Watchにも、米国などで販売されるモデルと同様の5Gモデムが搭載されている可能性が高いと見られています。もしそうであれば、将来的に通信キャリアがサポートを開始すれば、5G接続が有効になる可能性も十分に考えられます。

自身の国や地域での5G対応状況については、各国のApple Watch Series 11、Apple Watch Ultra 3、Apple Watch SE 3の技術仕様ページで確認することができます。