Apple、iPhone衛星通信サービス無料期間を延長、最長2026年まで

Appleは、iPhoneで提供されている衛星通信サービスの無料期間を、さらに1年間延長すると発表しました。これにより、当初の無料期間が今月で終了する予定だったiPhone 14およびiPhone 15のユーザーは、2026年9月9日まで引き続き無料でサービスを利用できるようになります。

この衛星通信サービスは、2022年にiPhone 14で初めて導入されました。携帯電話の圏外でもGlobalstarの衛星ネットワークを通じて通信サービスを利用できる機能で、当初は米国とカナダのユーザーを対象に2年間の無料期間が提供されていました。

翌年にはiPhone 15の発売に合わせて対象地域が16カ国に拡大され、無料期間もさらに1年間追加されました。今回、Appleはそれに続く形で、さらに1年間の無料延長を決定しました。

また、Appleは今後発売される製品についても同様の衛星通信機能と無料期間を設定するとしています。具体的には、Apple Watch Ultra 3には2年間の無料期間が設定され、将来登場するiPhone 16、16e、iPhone 17、17 Pro、iPhone Airも同様に無料提供される見込みです。これらの新モデルの無料期間は、いずれも2028年9月頃までとされています。

この無料期間の延長により、ユーザーは購入時期によっては最大5年間にわたって衛星通信サービスを無料で利用できる可能性があり、今後1年以内に新製品を購入すれば、2029年近くまで衛星通信料金の心配をする必要がなくなります。

Appleがこの衛星通信サービスを将来的に有料化するのか、という疑問も浮上しています。一般的な衛星通信サービスの月額料金が約10ドルであることから、Appleが将来的には「iPhone+」のような独自のサブスクリプションサービスとして提供したり、AppleCare加入者への特典として組み込んだりする可能性も考えられます。あるいは、この無料提供を恒久的に続けることもあり得るでしょう。