Apple Music、他サービスからの音楽移行ツールを全世界展開

Appleは今月、Apple Musicへの音楽転送ツールをほぼ全ての対応国に拡大し、Spotifyなどの競合サービスからApple Musicへの移行を大幅に簡素化しました。

このツールは、競合するストリーミングサービスで作成されたプレイリストやライブラリをApple Musicにインポートすることを可能にします。Appleは5月にオーストラリアとニュージーランドでこのツールのテストを開始。8月下旬には米国など7カ国に拡大し、今回、中国本土、ミャンマー、ロシアを除く地域で利用可能になりました。

iPhoneやiPadユーザーは、「設定」>「アプリ」>「ミュージック」と進み、「他の音楽サービスから音楽を転送」オプションをタップすることで本機能にアクセスできます。そこから音楽サービスを選択し、サインイン後、転送したいコンテンツを選べます。

Appleによると、転送できるコンテンツは各音楽サービスやApple Musicのカタログの利用可能性によって異なりますが、曲、アルバム、プレイリストの転送が可能です。Spotifyのほか、Amazon Music、Deezer、Tidal、YouTube Musicなどのストリーミングサービスに対応しており、Appleは転送機能に関してSongShiftと提携しています。

曲が完全に一致しない場合、「レビューが必要」として代替バージョンが表示されます。ただし、一部のコンテンツはApple Musicで利用できない場合や完全に一致しない可能性があり、転送できるのはユーザーが作成したプレイリストのみで、他サービスが作成したプレイリストは対象外となります。なお、転送元のプレイリストやライブラリは影響を受けず、そのまま利用し続けることができます。