ノースダコタ州、Apple Walletへの運転免許証・ID導入へ

ノースダコタ州のiPhoneユーザーは、間もなくApple Walletアプリに運転免許証や身分証明書（ID）を追加できるようになる見込みです。これにより、物理的なIDカードの代わりに、iPhoneやApple Watch上でデジタルIDを利用することが可能となります。

このデジタルIDは、米国内の特定の空港での身分確認のほか、小売店での年齢認証、アプリやウェブ上での本人確認に活用される予定です。

ノースダコタ州の交通局（DOT）は、9月上旬にモバイルIDが「今後1ヶ月以内」に利用可能になると発表しており、AppleがWalletアプリでの運転免許証対応州リストにノースダコタ州を追加したことから、機能の提供は間近とみられます。

ノースダコタ州の住民は、Walletアプリを開き、画面の指示に従って「+」ボタンから免許証や州IDを追加できる予定です。なお、ノースダコタ州DOTは、モバイル運転免許証の取得に5ドルの手数料を課す方針です。

デジタルIDは、全米250以上の空港でTSA（運輸保安庁）による認証に対応する予定です。しかし、全ての場所で利用できるわけではないため、ノースダコタ州の住民は引き続き物理的な免許証の携帯が推奨されています。

Appleは2022年にWalletアプリでのデジタルID機能を発表して以来、各州が順次採用を進めてきました。これまでにアリゾナ、コロラド、ジョージア、メリーランド、ニューメキシコ、アイオワ、カリフォルニア、ハワイ、オハイオの各州とプエルトリコが導入済みで、他にもミシシッピ、イリノイ、コネチカットなど複数の州が導入に向けて準備を進めている状況です。