Meta、AI搭載スマートグラス「Meta Ray-Ban Display AI」を発表 – スマホ不要の未来体験を800ドルで

Metaは今週、待望のAI搭載スマートグラス「Meta Ray-Ban Display AI」を発表しました。価格は800ドルからで、9月30日に発売されます。この新デバイスは、インレンズディスプレイを搭載し、スマートフォンなしでメッセージ確認、写真閲覧、そしてMeta AIとの対話が可能になる画期的な製品です。

 革新的なインレンズディスプレイと豊富な機能

グラスにはフルカラーの高解像度ディスプレイが内蔵されており、さらにカメラ、マイク、スピーカーも搭載されています。単眼ディスプレイは、カスタムライトエンジンとモジュールにより、鮮明なコントラストと高い輝度を実現し、視野1度あたり42ピクセルという精細さを誇ります。ディスプレイは視界を遮らないよう側面に配置され、常時表示ではなく短時間のインタラクションに特化しています。

 直感的な操作を可能にする「Meta Neural Band」

操作は、手首に装着する専用リストバンド「Meta Neural Band」と連携して行われます。このバンドは、筋肉の活動から生じる信号を解釈し、ユーザーは微妙な手の動きでグラスの機能を制御できます。これはApple Vision Proの操作感にも通じる、直感的で未来的な体験を提供します。

 デザインと快適性へのこだわり

デザインは人気モデル「Ray-Ban Wayfarer」をベースにしつつ、テンプルアームをやや厚めにし、黒とサンドの2色展開。標準とラージの2サイズが用意され、バンドも3サイズから選べます。全モデルに調光レンズが標準装備されており、屋内・屋外問わず使用可能です。
Wayfarerよりも丸みを帯びたエッジと前面の緩やかなカーブは、グレアを軽減し快適性を向上させます。チタン製ヒンジの採用により、重さはわずか69グラムと軽量です。

 長時間稼働とAIによる多様なサポート

バッテリー持続時間はグラス本体で約6時間ですが、付属の充電ケースを使えば最大30時間まで延長可能。Neural Bandも18時間の稼働時間を誇ります。
Meta AIは、ユーザーの質問に答えたり、手順を段階的に案内したりと多岐にわたるサポートを提供します。テキストメッセージやビデオ通話はもちろん、カメラのビューファインダーとズーム機能で写真撮影も可能。スマートフォンなしで徒歩経路案内を利用したり、音楽を聴いたりすることもできます。さらに、リアルタイムで他言語の音声を翻訳する「Live Captions」機能も搭載され、コミュニケーションの幅が広がります。

「Meta Ray-Ban Display AI」グラスは、Neural Bandを含めて800ドルからの価格で、9月30日より販売開始。購入を検討している方向けに、対面でのデモンストレーションも提供される予定です。