米Appleは、iPhone 17のリリースに合わせて、プロ向けビデオ編集ソフトウェア「Final Cut Pro」および関連アプリ「Final Cut Camera」のメジャーアップデートを配信開始しました。

今回のアップデートでは、新機能の追加に加え、プロフェッショナルな映像制作環境で重要なgenlock（ジェンロック）サポートなどが導入されています。

これは、AdobeやBlackmagicといった競合他社がモバイルファーストの編集ツールを強化する中、AppleがiPhoneやiPadを、単なるYouTuberだけでなく、本格的な映像制作者にとっても実用的な選択肢として確立したいという強い意図を示しています。

中でも「Final Cut Pro for iPad 2.3」では、対応するiPhoneで撮影されたProRes RAWフッテージを完全に編集できるようになりました。露出、色温度、ティント、デモザイシングといった詳細な調整が可能となり、モバイルデバイス上でのポストプロダクション能力が大幅に向上しています。