OpenAI、Appleから人材引き抜きハードウェア事業へ本格参入　ジョニー・アイブ氏関与

Appleの元デザイン責任者、ジョニー・アイブ氏が関わるOpenAIが、ハードウェア事業への本格参入に向けた動きを強めています。同社は、Appleから優秀な人材を積極的に引き抜き、iPhone部品メーカーとの連携も進めていることが明らかになりました。

OpenAIは、他社が苦戦してきたハードウェア分野での成功を目指し、巨額の報酬を提示しています。具体的には、100万ドル（約1億5000万円）を超えるストックオプションを提供し、Appleのベテラン技術者を引き抜いています。特に、組織内の官僚主義が少ない環境を提示することで、デザイン、製造、サプライチェーンの熟練人材を誘致している模様です。

このAppleからの人材流出を主導しているのは、OpenAIのハードウェア担当最高責任者であるタン・タン氏です。同氏はAppleに25年間在籍したベテランで、かつてはAppleのハードウェア責任者ジョン・ターナス氏の部下でした。ジョニー・アイブ氏の描いたスケッチを量産可能な製品へと具体化する手腕で知られていました。