# iPhoneプロセッサ搭載「格安MacBook」の行方：A18 ProかA19 Proか

ここ数ヶ月、アップルがiPhone用プロセッサを搭載したより安価なMacBookを開発しているとの噂が浮上しており、2025年末から2026年初頭の発売が見込まれています。しかし、搭載されるチップがA18 Proになるのか、それともより高性能なA19 Proになるのか、現在も情報が錯綜しています。

当初はA18 Proチップが有力視されていました。アップルのサプライチェーンアナリストであるミンチー・クオ氏は、この低価格MacBookが昨年のiPhone 16 ProモデルでデビューしたA18 Proチップを搭載すると予測。その後、MacRumorsの寄稿者もA18 Proを示唆する証拠を発見し、DigiTimesも同様の報道を行っていました。アップルがすでに初期モデルの仕様を確定している可能性も指摘されており、その場合はA18 Proが採用される公算が大きいと見られていました。

しかし先週、中国のSNS「Weibo」で「Mobile Phone Chip Expert」と名乗るアカウントが、アップルがA19 Proチップの採用を検討していると主張し、新たな憶測を呼んでいます。このアカウントは過去にもiPhone 17のRAM情報で実績があるため、その情報は一定の信憑性を持って受け止められています。A19 Proが搭載される場合、iPhone 17 Proモデルの6コアGPU版か、iPhone Airの5コアGPU版になるかは不明です。

 A19 Proの優位性と共通の制約

A19 ProはA18 Pro（M1チップと同等の性能）よりも処理性能が高く、特にRAM容量の面で大きな優位性があります。A19 Proは12GBのユニファイドメモリを搭載する一方、A18 Proは8GBです。昨年以降の新型Macは最低16GBのRAMを搭載しており、現在8GBのRAMモデルはウォルマート限定で販売されている5年前のM1チップ搭載MacBook Airのみとなっています。

一方で、A18 ProとA19 ProのいずれもThunderboltをサポートしないため、通常のUSB-Cポートが搭載される見込みです。見た目はThunderboltポートと同じですが、データ転送速度は最大10 Gbpsに制限されます。また、ネイティブサポートされる外部ディスプレイは1台のみとなり、複数台の接続にはDisplayLinkアダプターが必要になるとされています。

 その他の仕様と発売時期

クオ氏の予測によると、この低価格MacBookは13インチディスプレイを搭載し、カラーオプションとしてはシルバー、ブルー、ピンク、イエローが検討されているとのことです。

発売時期としては、アップルが例年Macを発表する10月にデビューする可能性が指摘されているほか、2026年3月が次の有力な時期と見られています。