通常、MacworldはAppleのOSメジャーアップデート後、万一に備えて数日間はインストールを見送るよう勧めてきました。しかし、先週月曜日にリリースされたmacOS Tahoeについては、ベータ版が非常に安定していたため、これまでほど慎重ではありませんでした。ところが、結果としてこの古い助言に従うべきだったことが判明しました。

現在、Apple Support Communityでは、M3 Ultra Mac StudioのユーザーがmacOS Tahoeをインストールできないという報告が多数寄せられています。多くの場合、インストールは順調に進むように見えますが、macOSアップデートに必要な再起動後、システムがTahoeではなく既存のmacOS Sequoiaで起動してしまう症状が発生しています。

The Tech Daddy Substackを執筆するケン・グラバーマン氏も、自身のM3 Ultra Mac StudioでTahoeのインストールを試みた際にこの問題に直面しました。彼は、内蔵SSDだけでなく外部ドライブにもインストールを試み、一日近くを費やしたと電子メールで述べています。

グラバーマン氏の報告やApple Support Communityの投稿からは、問題が発生しているMac StudioにはmacOS Sequoia 15.7がインストールされていたことが共通して指摘されています。Sequoia 15.7はTahoeと同じ月曜日にリリースされました。インストールの過程でTahoeが特定のドライバーを探索するものの、見つけられずに失敗している可能性が示唆されています。セーフモードや外部USBドライブからのインストーラーを使用するなど、他のインストール方法も失敗したという報告も上がっています。

スレッド内では、Apple Support Europeがこの問題を認識しており、現在修正に取り組んでいるとの情報も投稿されています。本記事執筆時点でApple広報にコメントを求めましたが、返答はありませんでした。

この問題がSequoia 15.7アップデートに関連している場合、両アップデートのリリース前に発見されなかった理由が説明できます。Appleは通常、メジャーリリース後にこれらの問題を修正するためのポイントアップデートを続けます。Sequoia 15.7にアップデート済みで、まだTahoeにアップデートしていないM3 Ultra Mac Studioの所有者は、修正アップデートが提供されるまで待つことが推奨されます。インストールを試みて失敗したユーザーは、MacがSequoiaに復元され、引き続き使用可能であることに安堵できるでしょう。