Apple Watch Hermès Series 11、長年のAppleユーザーに捧げる「名誉の証」として登場

 【クパチーノ、カリフォルニア】

これまで富裕層のスタイル誇示、あるいは度を超えた贅沢品と見なされがちだった「Apple Watch Hermès」が、最新のSeries 11で大きくその位置づけを変えました。Appleは今回、長年の熱心なAppleユーザーが誇りを持って身につけられる「名誉の証」としてのApple Watch Hermèsを発表しました。

新しいHermèsモデルは、ジャカードニットのバンドと、フランスのパリにあるエルメス・フォーブール・サントノレ店のイラストが描かれた特別な文字盤が特徴です。このイラストは、ビットマップアートを専門とするアーティスト、ティボール・カルパティ氏によるものです。付属のバンドには、24時間楽しめる24種類もの文字盤アニメーションが搭載されており、その中にはファン待望の「クララス・ザ・ドッグカウ（Clarus the Dogcow）」が含まれています。

 # Macユーザーの心をつかむ「クララス・ザ・ドッグカウ」

クララス・ザ・ドッグカウは、1984年に初代Macintoshのカイロ（Cairo）フォントのためにアイコンデザイナーのスーザン・ケア氏が制作した、象徴的なキャラクターです。以来、MacintoshチームやMacユーザーにとって感傷的なマスコットとして親しまれてきました。近年、その登場は稀であるため、今回のApple Watch Hermèsでの復活は、長年のAppleユーザーにとって大きな喜びと感動を呼ぶでしょう。

 # 入手方法と価格

Apple Watch Hermèsはこれまでも限定的な文字盤を提供しており、クララスの文字盤が他のApple Watchモデルで利用可能になる可能性は低いと見られています。

この特別なモデルを入手するには、Apple Watch Hermès Series 11本体が42mmモデルで1,249ドル（約18万円）、46mmモデルで1,299ドル（約19万円）となります。また、本体ではなくクララスを含む24種類の文字盤アニメーションが付属する「Bleu Nuit Faubourg Party」バンド単体は、449ドル（約6万8千円）で購入可能です。

もし最新のHermèsモデルが高すぎる、あるいはスマートウォッチとしての機能が不要という方には、オンラインマーケットプレイスなどで販売されているオリジナルの「クララス・ザ・ドッグカウ」クォーツ時計を探すという選択肢もあります。こちらはスマートウォッチ機能はありませんが、文字盤に大きく描かれたクララスは、多くのユーザーにとって十分な「名誉の証」となるでしょう。