Apple Watchに新省電力モード「Adaptive Power」提供開始、ただし子ども向けモデル限定

Appleは、新しい省電力モード「Adaptive Power」をiPhoneだけでなく、Apple Watchにも拡大することが明らかになりました。しかし、Apple Watchでの提供は特定のモデルに限定されます。

watchOS 26以降、旧称「ファミリー共有設定」である「Apple Watch For Your Kids」で設定された全ての対応Apple Watchモデルで、Adaptive Powerがデフォルトで有効になります。これは、iPhoneを持たない子ども向けに、保護者がセルラー通信対応のApple Watchを設定できる機能です。既に設定済みのApple Watchも、watchOS 26にアップデートすることで本機能が利用可能になります。

Appleのサポート文書によると、Apple WatchのAdaptive Powerは、一部機能のパフォーマンスを調整することでバッテリー寿命を延ばします。これにより、Siriの応答に時間がかかったり、アニメーションやスクロールの滑らかさが低下したりする可能性があるとされていますが、その頻度は不明です。保護者は、子どものApple Watchの「設定」アプリから「バッテリー」を選択し、「Adaptive Power」項目でこの機能をオフにすることもできます。

なお、Apple WatchにおけるAdaptive Powerは、「Apple Watch For Your Kids」で設定されたユニットでのみ利用可能です。

一方、iPhoneでは、iOS 26を搭載したiPhone 15 Pro以降のモデル、およびiPhone 17シリーズとiPhone AirでAdaptive Powerモードが利用できます。iPhoneの場合、この機能は必要に応じてディスプレイ輝度をわずかに下げたり、一部のアクティビティ処理に時間をかけたり、バッテリー残量が20%になると自動で低電力モードをオンにしたりすることで、バッテリー寿命の延長を図ります。