AirPods Pro 3、心拍数モニタリング搭載で大幅進化か？ MacRumorsが詳細レビュー公開

Appleが満を持して発表したワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」について、米MacRumorsが詳細なレビュー動画を公開し、その全貌が明らかになりました。約1週間にわたる使用レビューから、音質、アクティブノイズキャンセリング（ANC）、外部音取り込みモード、フィット感など、あらゆる面で前モデルから飛躍的な進化を遂げていることが報告されています。

 # 音質とフィット感が向上、ワークアウトで心拍数を測定可能に

レビューを担当したDan Barbera氏は、AirPods Pro 3が「よりダイナミックなサウンドプロファイルを提供する」と評価。新しいフォーム入りシリコンイヤーチップによりフィット感も向上し、これまでのモデルと比較して耳に格段に収まりやすくなったと語っています。

特に注目される新機能が心拍数モニタリングです。Dan氏のテストでは、小型のインイヤーセンサーにもかかわらず驚くほど正確な結果が得られたとのこと。AirPods Pro 3単体でワークアウト中の心拍数や消費カロリーを記録でき、iPhoneのフィットネスアプリと連携すれば、Apple Watchなしで多様なワークアウトの追跡が可能になりました。Apple Watchとの併用により、さらに高精度な心拍数データを取得できるとしています。

 # ノイズキャンセリングと外部音取り込みが劇的に進化

アクティブノイズキャンセリング（ANC）は、マイクと演算オーディオの改善、そしてフォーム入りイヤーチップによるパッシブノイズアイソレーションの強化により、「AirPods Pro 2と比較して格段に向上している」とDan氏は指摘。外部音取り込みモードも洗練され、対面での会話や通話時に自身の声や相手の声がより自然に聞こえるようになったとのことです。

バッテリー駆動時間も改善され、AppleによるとANC有効時で1回の充電で最大8時間のリスニングが可能。これはAirPods Pro 2の6時間から延長されています。Dan氏は5時間のフライトで使用し、問題なくバッテリーが持続したと報告しており、ANCの向上と相まって長時間の移動での快適性が増したと評価しています。

 # Appleが謳う主要な8つの進化点

AppleはAirPods Pro 3の主要な8つの進化点を強調しています。

1.

 アクティブノイズキャンセリング（ANC）の劇的な向上:

AirPods Pro 2の最大2倍、初代AirPods Proの最大4倍のノイズキャンセリング性能を実現。Appleは、インイヤー型ワイヤレスヘッドホンの中で最高のANCであると位置付けています。

2.

 音質の大幅な向上:

新しい音響アーキテクチャと次世代のAdaptive EQにより、重低音から高音域まで幅広いサウンドステージとクリアなボーカルを実現。音楽、動画、通話において、より没入感のあるサウンド体験を提供します。

3.

 バッテリー駆動時間の延長:

ANC有効時で本体単体で最大8時間、充電ケースを併用することで合計最大24時間のリスニングが可能になりました。前モデルAirPods Pro 2は本体6時間、ケース込みで30時間だったため、ケース込みの総時間は減少している点に注意が必要です。

4.

 ワークアウト中の心拍数モニタリング:

赤外線センサーを搭載し、Apple Watchなしで心拍数や消費カロリーを追跡。iPhoneのフィットネスアプリを通じて、50種類のワークアウトに対応します。

5.

 フィット感の改善:

耳に最も安全かつ快適にフィットするように設計され、本体はわずかに小型化。新しいフォーム入りイヤーチップは、パッシブノイズアイソレーションを高めます。

6.

 耐水性の強化:

IP57等級の防塵・耐水性能を備え、汗をかくワークアウトや突然の雨にも対応。一時的に水深1メートルまで耐えられると定義されています。

7.

 U2チップ搭載:

充電ケースに第2世代U2チップが搭載され、「探す」アプリの「正確な場所を見つける」機能がより長距離で利用可能になりました。

8.

 XXSイヤーチップの追加:

従来のXS、S、M、Lサイズに加え、極小サイズのXXSイヤーチップが同梱され、より多くのユーザーに最適なフィット感を提供します。

これらの革新的な進化を遂げたAirPods Pro 3は、すでに予約注文を受け付けており、9月19日金曜日に発売される予定です。