iPhone 17 Pro、米国版でmmWave 5Gアンテナウィンドウを再採用か

Appleの次期スマートフォン「iPhone 17 Pro」および「iPhone 17 Pro Max」の米国向けモデルに、ミリ波（mmWave）5G信号を通すためのアンテナウィンドウが再導入される見通しです。このウィンドウはデバイスの上端に配置されると伝えられています。

過去にはiPhone 12から15モデルまで、同様のアンテナウィンドウが搭載されていましたが、iPhone 16モデルでは、カメラコントロールボタンが以前のアンテナウィンドウの位置（右下端）に新設されたため、廃止されていました。

iPhone 17 Proモデルは、アルミニウム製のユニボディデザインを採用するとされており、金属製の筐体は電波を遮断するため、mmWave 5G信号の透過性を確保するためにアンテナウィンドウの再導入が必要となったと見られます。このウィンドウの素材は、従来のガラス製か、より頑丈なCeramic Shield素材が採用される可能性があります。

なお、標準のiPhone 17にはこのアンテナウィンドウは搭載されず、mmWave 5Gに対応しないiPhone Airにも見送られます。また、米国以外の地域で販売されるiPhoneは、mmWave 5G自体をサポートしないため、これらのモデルにアンテナウィンドウは搭載されません。

mmWave 5Gは、超高速通信が特徴ですが、信号が届く距離が短いため、主に都市部の密集したエリアでの利用に適しています。一方、日本を含む多くの国で普及しているsub-6GHz 5Gは、mmWaveよりも速度は劣るものの、広範囲にわたる通信が可能で、郊外や地方での利用に適しているとされています。