Apple Watch、高血圧検出機能が米FDA認可 来週から提供開始へ

Apple Watch向けの新しい高血圧検出機能が、米食品医薬品局（FDA）の認可を取得し、来週から提供開始されることが明らかになりました。この機能は、これまで自覚症状がなく未診断に終わっていた高血圧の早期発見に大きく貢献すると期待されています。

Appleは、最新のApple Watchシリーズ発表時に「間もなく」FDA認可を取得する見込みだと述べていましたが、今回正式な認可が下りました。

この新機能は、Apple Watch Series 9以降、およびApple Watch Ultra 2以降のモデルで利用可能となります。米国を含む150カ国以上で順次提供が開始される予定ですが、一部の地域では別途、各国の規制当局による独立した承認が必要となる場合があります。

高血圧検出機能は、Apple Watchの光学心拍センサーを活用し、30日間にわたる血管反応のデータを分析。これにより、慢性的な高血圧の兆候を一貫して検出します。世界で約13億人が罹患しているとされる高血圧は、自覚症状がないため未診断に終わるケースが多く、その早期発見が課題とされていました。

同機能は、機械学習を用いて10万人以上の参加者から得た訓練データで開発され、2,000人以上を対象とした臨床試験でその有効性が検証されました。Appleは、提供開始から1年以内に100万人以上の未診断の高血圧患者に通知を行うと予測しています。

通知を受け取ったユーザーは、米国心臓協会（AHA）のガイドラインに従い、市販の血圧計で7日間血圧を測定し、その結果を医療機関と共有することが推奨されています。

本機能は、watchOS 26の一部として、9月15日（月）に提供が開始される見込みです。