Appleは今年、新型ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」をリリースする計画だと、サプライチェーンアナリストのミンチー・クオ氏が伝えています。

発表は、今年9月9日に開催されるとみられる「iPhone 17」発表イベントで行われる可能性が高いとされていますが、クオ氏の予測では2025年後半とされており、これまでの噂と一致しています。

AirPods Pro 3の新機能について、クオ氏は具体的な言及をしていませんが、ブルームバーグのマーク・ガーマン氏の報告によると、心拍数モニタリング機能が搭載される可能性が高いとのことです。これは今年初めに登場した「Powerbeats Pro 2」で導入されたものと同じ技術で、充電ケースも大幅に小型化される見込みです。

Powerbeats Pro 2の心拍数モニタリングは、左右のイヤホンを装着し、LED光学センサーが1秒間に100回以上点滅することで、血流から心拍数を測定します。この機能は主要なフィットネスアプリと連携し、ワークアウト中のデータをiPhoneの「ヘルスケア」アプリに同期します。Apple Watchの心拍数検知技術をベースとしており、Apple Watchと併用する場合は、Apple Watchのデータが優先されるとみられます。

心拍数モニタリング以外にも、音質の向上、アクティブノイズキャンセリングの強化、デザインの変更などが期待されています。

なお、AirPods Pro 2は2022年9月に登場し、2023年9月にUSB-C充電ケースなどが追加されました。AirPods Pro 2と3の発売間隔は少なくとも3年となる見込みですが、次の「AirPods Pro 4」の登場はさらに早まるかもしれません。

クオ氏によると、Appleは来年にもAirPods Proを再びアップデートする計画があり、その際には「より重要な」ハードウェアアップグレードとして、小型の赤外線カメラが搭載される可能性があると示唆されています。この赤外線カメラは、AppleのVision Proヘッドセットと組み合わせることで、高度な空間オーディオ体験を提供するほか、手を使った「空中ジェスチャーコントロール」を可能にする可能性も指摘されています。