AI機能、スマホ購入の決め手にあらず？価格やバッテリー寿命が依然優先

最新の調査により、スマートフォンの購入を検討する消費者の間では、Apple Intelligenceをはじめとする生成AI機能が、ほとんど重要視されていない実態が明らかになりました。価格やバッテリー寿命といった基本的な要素が、依然として購入の主要な決め手となっています。

CNETとYouGovが米国スマートフォン所有者を対象に実施した世論調査では、AI機能を理由に機種変更を考える人はわずか11%に留まり、これは2024年と比較しても大幅な減少を示しています。

一方、購入の最優先事項として挙げられたのは「価格」で62%。次いで「バッテリー寿命」が54%、「ストレージ容量」が39%、「カメラ品質」が30%と続き、実用的な機能への関心の高さが浮き彫りになりました。

アップルは、AI競争においてサムスンやグーグルに後れを取っているとの批判に直面しています。サムスンは「Galaxy AI」を大々的に宣伝し、グーグルもPixelシリーズにGemini機能を搭載するなど、各社がAI機能を前面に押し出す戦略を展開してきました。

しかし、今回の調査結果は、そうしたメーカー側の取り組みが、必ずしも消費者の購買意欲に直結していない現状を示唆しています。