Signifyは本日、スマート照明ブランド「Philips Hue」の今秋以降に発売される新製品群を発表しました。従来の約3倍となる最大150個のライトと50個のアクセサリーに対応する高性能版「Hue Bridge Pro」を筆頭に、屋内・屋外向けの新電球やライトストリップ、さらにはセキュリティ製品「Hue Secure」の新デバイスや機能強化が盛り込まれています。

 「Hue Bridge Pro」でスマートホームを新たなレベルへ

新登場の「Hue Bridge Pro」は、従来のBridgeと比較して5倍の処理能力と15倍のメモリを搭載。これにより、より高速な応答性と最大500種類のカスタムライティングシーンに対応します。最大の目玉は新機能「Motion Aware」で、部屋のHueライト（3個以上必要）をモーションセンサーとして機能させ、Zigbee信号の変化を検知して自動的に点灯させることが可能になります。既存のBridgeユーザーも簡単な操作で新モデルへアップグレード可能で、「Hue Bridge Pro」は本日より98.99ドルで販売されます。

 幅広いニーズに応える新照明オプション

照明製品では、Hueエコシステムへの新規ユーザー向けに、手頃な価格の「Philips Hue Essential」ラインが登場。A19およびBR30電球が24.99ドルから提供され、Bluetooth制御に対応します。また、既存のA19電球も昼光再現性や調光機能、効率が向上した最新モデルが54.99ドルから発売されます。これら最新のEssentialおよびA19電球は、ZigbeeとBluetoothに加え、Matter over Thread接続にもネイティブで対応します。

さらに、将来的に登場する「OmniGlow LEDライトストリップ」は、斑点のない均一な拡散光が特徴で、最大4500ルーメンの高輝度を実現します。屋外照明では「Philips Hue Festavia」シリーズに、家屋に常設できるストリングライト（27mで399.99ドルから）と、パティオなどに最適なグローブストリングライト（7mで175.99ドルから）が追加され、いずれもIP65の防水性能を備え通年使用が可能です。

 セキュリティ製品「Hue Secure」が大幅拡充

セキュリティデバイス「Hue Secure」には、新たにビデオドアベル（169.99ドル）とスマートチャイム（60ドル）がラインナップに加わります。ビデオドアベルは、人物検知時にHueライトを自動点灯させる連携機能を持ちます。Hue Secure製品はHomeKitには非対応で、Hueアプリのみで制御されます。
ソフトウェア面でも強化が図られ、今年後半からは全てのユーザー向けに24時間のビデオ履歴が無料で提供されます。カメラは火災報知器の信号を認識し、ライトで対応することも可能になり、2026年にはAIによる顔認識機能で誤報を削減する予定です。

 Sonosとの連携で光と音の統合体験も

また、Hueは音響メーカーSonosとのパートナーシップを発表しました。これにより、Sonos Voice Controlを使ってPhilips Hueライトを音声で操作できるようになり、光と音を統合した没入感のある体験が実現します。

新製品は本日から順次発売され、OmniGlowストリップライトは10月、Hue Secureデバイスは2025年9月に発売される予定です。