Garmin、衛星通信対応スマートウォッチ「Fenix 8 Pro」発表 Appleに先行

Garminは、衛星通信機能を搭載した新型スマートウォッチ「Fenix 8 Pro」を発表しました。これは、Appleが次期「Apple Watch Ultra」の衛星通信機能を披露するとされる数日前の市場投入となり、競合に先駆けて最新技術を投入する形となりました。

Fenix 8 Proの最大の特徴は、Garminがハンドヘルドナビゲーションデバイスで培ってきた「inReach」衛星通信技術をスマートウォッチに初めて統合した点です。これにより、携帯電話の圏外でもGarmin Messengerアプリを通じて位置情報のチェックインやテキストメッセージの送受信が可能になります。

また、緊急時にはSOSメッセージをGarmin Responseセンターに送信でき、センターはユーザーや緊急連絡先、救助組織と連携して支援を提供します。Garmin Responseはこれまで150カ国以上で1万7000件を超えるinReach関連の緊急事態に対応した実績を持っています。

Fenix 8 Proは、衛星通信に加えてセルラー接続にも対応。LTE接続時には、電話や30秒間の音声メッセージ送信、LiveTrack機能による位置情報共有、天気予報などが利用可能です。

その他の機能として、Garmin史上「最も明るい」と謳う4,500ニトの高解像度microLEDディスプレイ、ダイビングにも対応する防水メタルボタン、メタルセンサーガード、LEDフラッシュライトを搭載。健康管理機能も充実しており、持久力スコア、ヒルスコア、日々の運動提案、睡眠アドバイス、ECG機能などを提供します。

Fenix 8 Proは47mmと51mmの2サイズ展開で、ディスプレイオプションも2種類用意されています。AMOLEDモデルは1,200ドルからで、スマートウォッチモードで最大27日間のバッテリー持続時間を実現。51mmのみのmicroLEDモデルは2,000ドルで、最大10日間バッテリーが持続します。
発売は9月8日で、Apple Watch Ultra 3の発表前日となります。

Apple Watch Ultra 3も衛星通信機能を搭載すると噂されていますが、現時点ではAppleが衛星サービスに料金を課していないのに対し、Garminは月額7.99ドルからのinReachプランを提供し、選択するプランによっては追加料金が発生します。