【オスロ発】モバイルブラウザの「タブ過多」という長年の課題に対し、Operaが画期的な解決策を打ち出しました。同社は、最新のiOS版ブラウザ「Opera One」に「プラットフォーム上で最も先進的なタブ管理システム」を導入したと発表。数十もの開いたタブに悩まされるSafariやChromeユーザーを主なターゲットとしています。

このノルウェーのブラウザメーカーは、デスクトップブラウザで好評の機能をモバイルにも展開。タブの視認性を高めるカスタマイズ可能なグリッドおよびリストレイアウトを実装しました。これにより、ユーザーは仕事のプロジェクト、旅行の計画、買い物比較などを色分けされたグループで整理できるようになります。

特に注目されるのは、新搭載のタブ検索機能です。ウェブページのタイトルやURLに含まれるキーワードを入力するだけで、目的のページを素早く見つけ出すことが可能に。また、通常タブ、プライベートブラウジング、他デバイスとの同期タブ間を直感的なスワイプ操作で切り替えることもできます。

Operaのプロダクトマネージャー、ヨナ・ボーリン氏は「タブ過多について言われることがありますが、私たちにはそれを制御できる能力がある」と自信を覗かせます。この機能強化が、これまでSafariを使い続けてきたユーザーをOperaに乗り換えさせるかは未知数ですが、同社はタブ管理の改善がモバイルブラウザ市場での存在感を高める鍵となると確信しています。

タブ管理機能の他にも、Opera One for iOSは使いやすさを向上させています。メインメニューに表示する機能をユーザーがカスタマイズできるようになり、よく使うツールに簡単にアクセスできるようになりました。

さらに、OperaのAIアシスタント「Aria」も配置を変更。ボトムバーの中央に移動し、ワンタップでアクセスできるようになりました。Ariaは、GPT-4oまたはGemini 2.0を利用するマルチモデルAIシステムで、ユーザーの様々な質問に対応します。

モバイルのタブ混乱に終止符を打ちたい方は、Opera One for iOSが解決策となるかもしれません。本ブラウザはApp Storeから無料でダウンロード可能です。