Anthropic（アンソロピック）は本日、利用規約とプライバシーポリシーを改定し、AIチャットボット「Claude」の性能向上を目指し、ユーザーの会話データを学習に利用する方針を発表しました。これは、より高性能で有用なAIモデルの提供と、詐欺や悪用に対する安全対策の強化を目的としています。

この変更により、Anthropicはユーザーのチャット履歴をClaudeの訓練に活用しますが、ユーザーにはデータ共有を拒否（オプトアウト）する選択肢が提供されます。

 ユーザーの対応について：

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 新規ユーザー

：サインアップ時にデータ共有の許諾を選択できます。
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 既存ユーザー

：利用中に「Updates to Consumer Terms and Policies」というポップアップが表示されます。この際、「You can help improve Claude」というトグルをオフにすることで、データ共有を拒否できます。
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 設定からの変更

：Claudeの設定画面から「Privacy」を選択し、「Help improve Claude」のトグルをオフにすることでも、いつでもオプトアウトが可能です。
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 期限

：2025年9月28日までにオプトインまたはオプトアウトを選択しない場合、Claudeの利用を継続できなくなります。

今回の変更は、Claude Free、Pro、Maxの全プランユーザーが対象となりますが、「Claude for Work」や「Claude for Education」などの商用サービスは適用外です。

 データ保持期間とプライバシー保護：

* データ共有に同意した場合、チャット履歴の保持期間は最長5年間に延長されます。ただし、削除された会話は今後のモデル訓練には使用されません。
* データ共有を拒否した場合、情報はこれまで通り30日間保持されます。
* Anthropicは、機密データをフィルタリングするため「ツールと自動化されたプロセス」を組み合わせると説明しており、第三者に情報が提供されることはないとしています。

これまでのAnthropicは、ユーザーが明示的にフィードバックを送信した場合を除き、ユーザーの会話データをAIの訓練や改善に利用することはありませんでした。