Rivian、Apple Car Keyのサポートを開始か – iPhone/Apple Watchで車両操作が可能に

EVメーカーのRivianが、iPhoneやApple WatchのWalletアプリで利用できるAppleのデジタルカーキー「Apple Car Key」のサポートをようやく開始した模様です。この機能は、第2世代R1SおよびR1Tの発表時に1年以上前からサポートが表明されていたものの、これまで有効化されていませんでした。

MacRumorsの寄稿者がAppleの設定ファイル内で発見し、Apple側での対応が開始されていることが確認されました。全ユーザーへの展開は未確認ですが、Apple側での機能プッシュは完了しており、対応するRivian車両の所有者は間もなく利用できるようになる見込みです。

 # 利便性向上とシームレスな統合

Apple Car Keyは、NFC対応のiPhoneやApple Watchを車両のNFCリーダーにかざすことで、Walletアプリを通じて車両のロックを解除できる機能です。超広帯域無線（UWB）技術に対応した車両では、スマートフォンをポケットに入れたままでも利用可能となります。

Rivianは独自のデジタルキーアプリを提供していますが、Apple Walletへの統合により、iPhoneユーザーにとってはキーの共有や、デバイスのバッテリーが切れても数時間機能する「エクスプレスモード」といった、よりシームレスな操作体験が期待されます。

 # CarPlayは引き続きサポート見送り

一方で、Rivianは引き続きCarPlayのサポートには関心を示していません。CEOのRJ Scaringe氏は昨年、CarPlayへの機能委譲はRivianが目指す統合された体験と矛盾すると述べていました。

しかし、今回のApple Car Keyの導入は、空間オーディオ対応のApple Music統合に続き、Rivianが採用するApple機能の拡充を示しています。

（更新）RivianはMacRumorsに対し、Apple側での機能プッシュは完了しているものの、Rivian側での正式なローンチはまだで、「近日中」に提供開始すると説明しています。