AppleとSamsung、Xiaomiのインド広告に法的措置を警告

AppleとSamsungは、インド市場でXiaomiが展開する広告キャンペーンに対し、停止命令を発し、法的措置を示唆しています。このキャンペーンは、Xiaomi製品と競合他社のデバイスを直接比較する内容で、「誹謗中傷的」と両社は非難しています。

Xiaomiは現地の印刷媒体やソーシャルメディアを通じて、競合他社のハイエンド製品を批判する広告を積極的に展開してきました。例えば、4月に掲載された全面広告では、iPhone 16 Pro Maxのカメラ性能がXiaomiの新型15 Ultraに匹敵すると信じるなら「エイプリルフールおめでとう」と皮肉る表現が使われました。

また、3月の別の印刷広告では、iPhone 16 Pro Maxのトリプルレンズを「かわいい」と評し、「本当に最高なのか」と疑問を呈しつつ、Ultraのより優れたカメラ仕様と手頃な価格を強調。XiaomiはSamsungに対しても同様の比較広告キャンペーンを行っていました。

AppleとSamsungは、Xiaomiのプロモーションのトーンが公正な競争の範囲を超え、市場のグローバルリーダーである両社を否定的に描写していると主張しています。インドでは、事実に基づき公正であれば比較広告は禁止されていませんが、嘲笑的と受け取られるトーンや言葉遣いは法的問題に発展する可能性があります。

今回のテック大手2社の強力な反発は、インドのスマートフォン市場がいかに激しく競争されているかを示しています。世界で最も急速に成長し、収益性の高い市場の一つであるインドにおいて、両ブランドは自社の評判と市場シェアを死活問題と捉えており、利用可能なあらゆる法的手段を用いてこれらを守る構えです。