AirPods Max、次世代機は当面遠のく？「商業的な宙ぶらりん」とブルームバーグ報道

Appleのオーバーイヤー型ヘッドホン「AirPods Max」の次世代モデルを待ち望むユーザーは多いが、その実現は当面見送られる可能性が高い。ブルームバーグの著名記者マーク・ガーマン氏が最新のニュースレターで、同製品の新モデル投入は当面ないと報じた。

ガーマン氏の分析によれば、AirPods Maxは現在、「商業的な宙ぶらりん」の状態にあるという。販売を中止するには一定の人気がある一方で、多額の費用と時間を投じて新バージョンを開発するほどの売れ行きではない、というのがその背景だ。

これは、今年初めにアナリストのミンチー・クオ氏が2027年にもAirPods Max 2が量産開始される可能性を指摘したレポートとは異なる見解だ。ガーマン氏はさらに悲観的で、Appleのオーディオチームは、毎年のAirPodsアップデートや、他の製品に搭載されるオーディオコンポーネントのサポートにより注力していると指摘している。実際、Appleはこの秋にも「AirPods Pro 3」をリリースするとみられている。

AirPods Maxに対するAppleのコミットメントの低さは、昨年も浮き彫りになった。当時、同社はEUの規制に準拠するためUSB-C充電ポートへの変更と新色の追加にとどまり、その他の実質的な機能改善は行われなかった。

初代AirPods Maxが2020年12月に発売されてから、すでに約5年が経過している。ガーマン氏は、Apple製品としては異例の長さで本格的なアップグレードがない状況だと強調している。