初代iPod、未開封品が4万ドル超で落札 – 史上最高額を更新

未開封状態の初代Apple iPodが先日、米RR Auction主催のオークションで4万264ドル（約600万円）という高値で落札され、注目を集めています。これは、これまでで最も高額な初代iPodの落札記録を更新したものです。

今回の落札額には25%の購入者手数料が含まれており、昨年記録された従来の最高額2万9000ドルを大幅に上回りました。初代iPodは2001年の発売当初、アメリカでは399ドルで販売されていました。

2001年10月、スティーブ・ジョブズ氏によって発表されたiPodは、経営不振にあえいでいたAppleを再建へと導いた画期的な製品です。「ポケットに1,000曲」というキャッチフレーズと共に登場し、デジタル音楽プレーヤーという新たな市場を切り開きました。ジョブズ氏がポケットから本体を取り出して見せたプレゼンテーションは、今も伝説として語り継がれています。

初代iPodは、5GBのハードドライブで1,000曲以上の楽曲を保存でき、最大10時間の連続再生が可能でした。直感的なスクロールホイールとMacのiTunesとのシームレスな連携も特徴で、音楽の聴き方を大きく変えました。

また、同じオークションでは、希少な4GBモデルの初代iPhone（未開封品）も8万1989ドルで落札されました。こちらは記録更新とはならなかったものの、発売価格499ドルのデバイスとしては驚異的な高額取引となりました。

これらの結果は、Appleの象徴的な製品が時を超えて収集家や投資家の間で高い価値を持ち続けていることを示しています。