人気アニメ「サウスパーク」の最新エピソードが、ドナルド・トランプ米大統領への風刺を深め、Appleのティム・クックCEOが登場し、米国内で話題を呼んでいます。

「シックオファンシー（ごますり）」と題されたこのエピソードでは、クック氏を模したキャラクターがホワイトハウスを訪れ、トランプ氏に贈り物を手渡す場面が描かれています。これは、今年8月にクック氏が実際にトランプ氏に贈呈した、ガラスと金でできたApple製プラークをパロディ化したものです。

劇中のクック氏は、「大統領、あなたのハイテク産業に対するアイデアは非常に革新的であり、けっしてペニスが小さいなどということはございません」と語り、トランプ氏に贈り物を献上。その後、アニメのトランプ氏は、その贈り物を持って悪魔サタンとともにベッドに入り、X指定の行為を示唆する様子が描かれています。このエピソードでは、クック氏以外にも複数の著名人がトランプ氏に高価な贈り物をしている場面が挿入されています。

現実の世界では、クックCEOは8月、Appleが今後4年間で米国内製造にさらに1000億ドル（約14兆円）を投資し、総額6000億ドルに達する計画を発表するためホワイトハウスを訪問しました。その際、ケンタッキー州のサプライヤーが製造し、ユタ州産の純金製台座を備えたガラス製プラークをトランプ氏に贈呈しています。

このクック氏の行動は、ソーシャルメディアなどで「ごますり」として批判された一方で、Appleにとっては一定の成果を上げていると報じられています。同社は、中国やインドなど他国に課されている高関税の対象から概ね免除されており、トランプ大統領はクック氏との会談の場で、「米国内に投資する」企業は今後導入される半導体関税の対象外となると発言しました。