Apple Wallet、米国の運転免許証・州ID対応を拡大 10州目にモンタナ州

iPhoneやApple Watchの「Wallet」アプリに、運転免許証や州発行のIDカードをデジタルで追加できる機能が、米国で着実に利用可能州を拡大しています。これにより、ユーザーは非接触で利便性の高い身分証明手段を手に入れることができ、特定の空港や店舗、アプリで身分や年齢の証明として活用できるようになります。

Appleは今週、本機能に対応する10番目の州としてモンタナ州を発表しました。これにより、Walletアプリで運転免許証や州IDが利用できるのは、アリゾナ、メリーランド、コロラド、ジョージア、オハイオ、ハワイ、カリフォルニア、アイオワ、ニューメキシコ、そしてモンタナの10州と、プエルトリコとなりました。

さらに、ウェストバージニア、コネチカット、ケンタッキー、ミシシッピ、オクラホマ、ユタ、イリノイの各州も、将来的な導入に向けて採用を表明しています。

このデジタルIDは、米国内の厳選された空港のTSA（運輸保安庁）の保安検査場で身分確認に利用できるほか、一部の企業やイベント会場でも身分証明として提示が可能です。

なお、iOS 26では米国パスポートを基にした新たな「デジタルID」が導入される予定です。これは国内線のTSAチェックポイントでの身元確認に利用できますが、物理的なパスポートの完全な代替品ではなく、国際線や国境通過には使用できません。