Google、次世代スマートフォン「Pixel 10」発表 AI機能を大幅強化

Googleは本日、次世代スマートフォン「Pixel 10」シリーズを発表しました。複数のハードウェア改良に加え、特にAI機能の拡充に注力しているのが特徴です。Pixel 10は、これまでのAI機能に加え、数々の新しいAIを活用した機能を搭載しています。

新たに搭載されたAI機能の柱となるのは、ユーザーの行動を先読みして関連情報を提示する「Magic Cue」や、パーソナライズされた日次情報をまとめる「Daily Hub」です。また、コミュニケーション分野では、電話アプリでの不在着信リアルタイム文字起こし機能「Call Transcripts」に加え、相手の声を模倣しながらリアルタイムで通話翻訳を行う「Voice Translate」が注目されます。これは日本語を含む多様な言語に対応します。

写真・動画機能もAIで進化を遂げています。最適な構図や設定を提案する「Camera Coach」や、集合写真で全員がカメラ目線のベストショットを自動生成する「Auto Best Take」を搭載。さらに、撮影者を集合写真に追加する「Add Me」機能も改良されました。テキストの説明から動画を生成する「AI Videos」機能も導入されています。

GoogleのAIアシスタント「Gemini」も進化を続けています。カメラや画面共有から文脈を理解し、より人間らしい自然な音声で対話できるようになったほか、画面上の情報をハイライトして視覚的なガイドも提供します。この他にも、AIが思考の整理を支援する「Pixel Journal」、キーボード「Gboard」での執筆支援機能、会話ベースの写真編集機能など、日常生活を豊かにする多岐にわたるAI機能が搭載されています。

類似のAI機能をすでに提供するAppleのiPhoneと比較しても、Googleは特に画像編集やリアルタイムAIの領域で一日の長があります。Pixel 10には最新のオンデバイスAIモデル「Gemini Nano」が搭載されたTensor G5チップが採用されており、端末上での高度なAI処理が可能になっています。

「Pixel 10」は本日より予約注文を開始し、今月中に発売される予定です。