Apple Watchの血中酸素機能復活巡り、マシモが米当局を提訴

Apple Watchに搭載された血中酸素検出機能の復活を巡り、医療技術企業のマシモが米税関・国境警備局（CBP）を提訴したことが明らかになりました。マシモ側は、同機能の復活に関する合意をAppleのプレスリリースで初めて知ったと主張しています。

この問題は2020年に遡ります。マシモは、Appleが自社の血中酸素センサーに関する特許を侵害したとして提訴。長年の法廷闘争の結果、Appleは米国国際貿易委員会（ITC）から機能の搭載を禁じられ、2028年に特許が切れるまで機能の提供を断念せざるを得ない状況にあると見られていました。

しかし事態は一転し、Appleは8月14日、特許侵害により禁止されていた血中酸素検出機能が間もなく再有効化されると発表。これにより、Apple Watchは一時的に同機能を提供できるようになりました。

Bloomberg Lawが報じた新たな連邦訴訟によると、マシモは8月20日にCBPを相手取り訴訟を提起しました。マシモの主張では、このAppleの発表が、機能復活に関する交渉や合意についてマシモが知る初めての情報だったとのことです。マシモは、このプロセスを阻止しようとしています。