Googleは本日、自社開発の高性能チップ「Tensor G5」を搭載した次世代スマートフォン「Pixel 10」シリーズを発表しました。AI機能のさらなる強化と、最上位モデルに折りたたみ式の「Pixel 10 Pro Fold」が加わったことが大きな特徴です。

全機種に搭載される新開発の「Tensor G5チップ」は、3ナノメートルプロセスで製造され、Googleが「スマートフォン史上最も進んだオンデバイスAIを実現する」と謳っています。AIモデル「Gemini Nano」は従来チップと比較して2.6倍高速、2倍の効率性を実現。CPU性能も34%向上しています。

 最上位モデル「Pixel 10 Pro Fold」

シリーズの最上位機種となる折りたたみスマートフォン「Pixel 10 Pro Fold」は、1,799ドル（約27万円）から提供されます。アルミニウム製でIP68の防水防塵性能を備え、耐久性を高めた「ギアレスヒンジ」を採用。ディスプレイも2層のガラスと2層の衝撃吸収フィルムで保護され、落下耐性が向上しました。

展開時には8インチ、閉じると6.4インチの大画面となり、ベゼルを狭小化。最大3000ニトの輝度で晴天時でも見やすい設計です。バッテリーは最大30時間持続し、カメラは刷新された48メガピクセルのメインレンズを含むトリプルレンズシステムを搭載。最大20倍の超解像ズームとマクロ撮影に対応します。このモデルは、サムスンのGalaxy Z Fold7と直接競合することになります。

 標準モデル「Pixel 10」シリーズ

Googleはまた、Appleの次期iPhone 17シリーズの競合となる標準モデルとして、「Pixel 10」、「Pixel 10 Pro」、そして「Pixel 10 Pro XL」を発表しました。これらには刷新された背面カメラバー、ガラスとメタルの筐体が採用され、Googleの新しいデザイン言語「Material 3 Expressive」に対応。Appleとは対照的なフラットでモダンな美学が特徴です。

ディスプレイサイズはPixel 10とPixel 10 Proが6.3インチ、Pixel 10 Pro XLが6.8インチです。カメラ機能では、Pixel 10が初めて3眼構成となり、10倍光学ズーム対応の5倍望遠レンズを搭載。Proモデルは生成AIを活用し、最大100倍のPro Resズームで詳細を復元・補正します。Proモデルは16GBのRAMを搭載し、最大25WのQi2.2対応高速ワイヤレス充電をサポート。これはiPhone 16ラインのMagSafe充電と同等の速度です。

 AI機能のさらなる進化

Googleは今回もAI機能を強く打ち出しており、オンデバイスの生成AI機能はGemini Nanoが担います。「Magic Cue」は、適切な情報を適切なタイミングで能動的に提案する新機能。また、「Camera Coach」はGeminiモデルを活用し、構図の変更など写真改善の提案を行います。

 新アクセサリー「Pixelsnap」

さらに、MagSafeアクセサリーに似たQi2対応の「Pixelsnap」アクセサリーラインも発表されました。充電器やスタンド、ケースなどが含まれます。

 価格と発売日

各モデルの価格は以下の通りです。
* Pixel 10 Pro Fold：1,799ドル（約27万円）から
* Pixel 10：799ドル（約12万円）から
* Pixel 10 Pro：999ドル（約15万円）から
* Pixel 10 Pro XL：1,199ドル（約18万円）から

本日より予約注文を開始し、8月28日に発売されます。