グレーターマンチェスターの公共交通機関「Bee Network」に、Apple Payの「エクスプレスモード」が導入されました。これにより、利用者はiPhoneやApple Watchのロックを解除することなく、バスやトラムの運賃を支払うことが可能になります。

この新機能の導入は、英国においてロンドン以外の統合公共交通システムで初めてのケースとなります。グレーターマンチェスター交通局（TfGM）によると、今年先行導入された非接触決済「タップ＆ゴー」はすでに週に100万回以上の利用を記録しており、今回のエクスプレスモードの追加はその成功をさらに発展させるものです。

Apple Payのエクスプレスモードは、2019年にロンドンで初めて導入されました。生体認証（Face ID/Touch ID）やパスコードの入力が不要なため、デバイスをかざすだけで迅速な支払いが完了するのが特徴です。また、iPhoneのバッテリー残量が非常に少ない「パワーリザーブモード」の状態でも、数時間にわたって決済が可能な設計となっています。

利用者は、Apple Walletアプリの「エクスプレス設定」から、交通系カードとして使用するデビットカードやクレジットカードを選択するだけで、この機能を利用できます。世界ではロンドンをはじめ、ニューヨーク、北京、東京、シドニーなど、主要都市の公共交通機関でエクスプレスモードが導入されています。