Apple Store、8月も活発な動き：新規オープン、改装、移転が相次ぐ

米Apple社の直営店「Apple Store」の動向が8月も活発だ。世界各地で新規店舗のオープンや移転、既存店舗の改装が相次いで発表されており、顧客体験の向上と最新技術への対応を進める同社の店舗戦略が垣間見える。

 # 最新デザインの店舗が続々登場

ペンシルベニア州ピッツバーグのApple Shadyside店は、旧Gap店舗跡地へ移転し、営業を再開した。新しいレンガのファサードをまとい、Genius BarとApple Pickupエリアを統合したモダンなデザインが特徴だ。

中国・深圳では、ショッピングモール「Uniwalk Qianhai」に新たなApple Storeが8月16日にオープンする予定だ。湾曲したガラスのファサードが印象的なこの店舗は、アクセシビリティに配慮し高さの異なるテーブルを備えたGenius Bar、専用のApple Pickupステーション、そしてApple Vision Proの試着エリアを設けるなど、最新の店舗デザイン要素が盛り込まれている。

 # 既存店舗もアップデート

オランダのApple Den Haag店は、6月上旬からの一時閉鎖を経て営業を再開した。従業員によると、今回の更新は主に内部施設の改善に焦点が当てられ、顧客向けの大きな変更は少ないという。

一方、パリの象徴的な店舗であるApple Opéra店も改装が完了した。数ヶ月にわたる工事中も営業を継続し、高さの異なるテーブルを備えたGenius Barや専用のApple Pickupステーション、Apple Vision Proの試着エリア、地下階の更新など、多岐にわたる改善が施された。

 # デトロイトでは閉鎖と新店舗の計画も

ミシガン州デトロイト郊外のApple Partridge Creek店は、今週末に閉鎖されることが決定した。影響を受ける従業員にはAppleでの勤務継続の機会が提供され、同社は年内にデトロイト中心部に新たなApple Storeをオープンする計画だ。

これらの動きは、Appleが世界各地で店舗網を再編し、顧客に提供する体験の質を高めようとしている姿勢を示している。