Apple Watchの血中酸素機能が米国で再有効化へ

昨年初め、医療技術会社Masimoとの特許紛争と裁判所命令を受け、Apple Watch Series 9およびUltra 2から米国で血中酸素飽和度測定機能が削除されていました。その後発売されたSeries 10も同機能が無効化された状態で出荷され、Series 6以来の主要機能が米国では利用できない状況となっていましたが、このほどAppleは同機能を再有効化したと発表しました。

対象となるのはApple Watch Series 9、Series 10、およびUltra 2のユーザーです。Appleはプレスリリースで「米国におけるApple Watchの血中酸素に関する最新情報」と題し、iPhoneをiOS 18.6.1に、Apple WatchをwatchOS 11.6.1にアップデートすることで、再設計された血中酸素機能にアクセスできるようになると説明しています。今回の再有効化は、先週木曜日に利用可能になったアップデートであり、最近の米国税関の裁定を受けて実現したとのことです。

アップデートの適用は、まずiPhoneの設定からソフトウェアアップデートを行い、その後Watchアプリを通じてApple Watchを更新します。新しい機能では、血中酸素データの測定と計算がペアリングされたiPhone上で行われ、結果はヘルスアプリの「呼吸」セクションで確認できるようになります。以前はApple Watch上のアプリで直接測定やバックグラウンド測定が可能でしたが、今回のアップデートがウォッチでの即時測定機能を維持するかは現時点では不明です。

なお、血中酸素機能が元々有効な状態の古いモデルのApple Watchは、今回のアップデートによる影響は受けないとのことです。