Apple、iOS 18.6.1とwatchOS 11.6.1をリリース – 米国で血中酸素モニタリングが復活

Appleは本日、iPhone向けにiOS 18.6.1を、そしてApple Watch Series 9、Series 10、Apple Watch Ultra 2向けにwatchOS 11.6.1をそれぞれリリースしました。これにより、米国で血中酸素モニタリング機能が再び利用可能になります。

この機能の再有効化は、血中酸素センサーに関するMasimo社との特許紛争に端を発するものです。2024年初頭、米国国際貿易委員会（ITC）はAppleの特許侵害を認定し、一時期、Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2の米国での販売が停止されました。その後、Appleは米国内で販売するApple Watchから血中酸素モニタリング機能を無効化することで販売を再開。2024年1月以降、米国で販売されたApple Watch Series 9、Series 10、Apple Watch Ultra 2では、この機能が利用できない状態が続いていました。

今回の機能復活は、「米税関の最近の裁定」を受けたものとAppleは説明しています。しかし、従来のApple Watch上で直接測定結果を確認する方式とは異なります。今回のアップデートにより、Apple Watchで収集された血中酸素データは、ペアリングされたiPhone上で処理され、結果はiPhoneの「ヘルスケア」アプリ内の「呼吸」セクションで確認できるようになります。これは、特許問題を回避するための「ワークアラウンド（回避策）」とみられています。

iOS 18.6.1は、対応するiPhoneで「設定」＞「一般」＞「ソフトウェア・アップデート」からダウンロードできます。watchOS 11.6.1は、血中酸素モニタリングが無効化されていた新型のApple Watchモデル向けに提供され、iPhoneのApple Watchアプリからダウンロード可能です。

このアップデートは、米国で販売されたApple Watch Series 9、Series 10、Apple Watch Ultra 2のうち、血中酸素測定機能が利用できなかったモデルが対象です。なお、以前のApple Watchモデルや、米国以外で販売されたモデルについては、血中酸素モニタリング機能に変更はありません。