Apple、次世代Mac Proに未発表「M4 Ultra」チップ搭載か – 内部コードで新情報浮上

新型Mac Proの登場が待望される中、Appleが未発表の「M4 Ultra」チップを搭載したハイエンドMac Proを開発している可能性が浮上しました。Macworldが発見したAppleの内部コードから、その存在が示唆されています。

Mac StudioがM3 UltraやM4 Maxチップを搭載して刷新される一方、Mac Proは2023年のM2 Ultraモデルから更新されず、さらなる高性能化が期待されていました。

今回、Macworldが報じたところによると、Appleの内部コードに「t8152」という識別子を持つ新型Mac Proの記載が確認されました。この識別子は「M4 Ultra」チップのスキームに合致し、「Hidra」というコードネームも付与されています。

この発見は、2025年1月にBloombergがM4チップファミリーについて報じた内容とも一致します。Bloombergの記事では、Mac Pro向けのより強力なチップ計画と、今回Macworldが確認した「Hidra」のコードネームがすでに言及されていました。

M4 Ultraは現行のM2 Ultra（24コアCPU、最大76コアGPU、192GBユニファイドメモリ対応）の後継とみられます。詳細は不明ながら、M4ファミリーはApple最新の3nmアーキテクチャを基盤とし、AIや機械学習タスク向けのNeural Engineの改良が特徴です。現在のM4チップの構成から推測すると、M4 Ultraは32コアCPU、80コアGPUを搭載し、96GBのRAMから始まる可能性があるとされています。

M4 MaxおよびM3 Ultraを搭載したMac Studioの発売後、Mac Proの更新が見送られたことから、M4 Ultraチップはスキップされたと多くの人が考えていました。しかし、今回のコード発見は、M4 Ultraチップの存在とMac Proへの搭載意図を裏付けるものです。

ただし、これらの内部コードはチップの存在と搭載意図を示すものの、具体的なリリース時期を保証するものではありません。過去にはテストされたものの製品化に至らなかったチップも存在します。しかし、M4チップ発表後にM3 Ultra搭載Mac Studioが投入された前例を考えると、M5サイクル中にM4 Ultra搭載Mac Proが登場する可能性も否定できないと見られています。