Apple Watchバッテリー膨張訴訟、和解金支払いが開始

【米国】Apple Watchのバッテリー膨張問題に関する集団訴訟で、米国在住の対象ユーザーへの和解金支払いが今週から開始されました。和解金は、プリペイドMastercardの形式で送付されています。

この訴訟は2021年に提起されたもので、Apple Watchの初期モデル（Series 1、Series 2、Series 3）において、バッテリーが膨張し、ディスプレイが剥がれる設計上の欠陥があったと原告側は主張していました。原告団は、この問題が操作不能や、破損したディスプレイの鋭利な縁による負傷を引き起こしたと訴え、Appleが欠陥を認識しながら製品を販売し続けたとして、損害賠償を求めていました。

Appleは、さらなる法的費用を避けるため、今年1月に2,000万ドルの和解金を支払うことで合意に至りました。Appleは一切の不正行為や製品に問題があったことを否定しているものの、和解に応じた形です。

和解金の対象となるのは、上記のApple Watchモデルの所有者、または以前にバッテリー膨張問題をAppleに報告したユーザーで、今年4月10日までに請求を提出した人々です。支払いは最低20ドルからで、請求件数に応じて増額される可能性があり、中には25ドル超を受け取ったという報告も出ています。

和解金は「Smith et.al v. Apple Inc. Settlement」という件名で電子メールで送付されるプリペイドカード形式のため、不審なメールと誤解しないよう注意が呼びかけられています。