次世代HomePod mini、2025年末にも登場か？ 性能・音質・スマートホーム連携が大幅進化へ

Appleが約5年前に発売したコンパクトなスマートスピーカー「HomePod mini」に、いよいよ後継機が登場する兆しが見えてきました。次世代モデルでは、スマートホーム連携の強化からチップ性能、音質に至るまで、多岐にわたる進化が期待されています。

 # スマートホームの中核へ：エコシステムとの連携強化

次期HomePod miniは、Appleの新たなスマートホームエコシステムを念頭に設計されると報じられています。詳細なSiriの改善は不明なものの、将来的にはスマートホームハブとしての役割を強める可能性も示唆されています。ただし、高度なAI機能である「Apple Intelligence」への対応は、現時点では見送られる見込みです。

 # パフォーマンス向上：最新チップ搭載で応答性アップ

現行モデルに搭載されている2019年製の「S5チップ」から、より新しい高性能チップへの刷新が最大の目玉となるでしょう。S9、S10、あるいは未発表のS11チップなどが候補に挙がっており、これにより計算オーディオ機能の向上や応答性の飛躍的な改善が見込まれます。新しいチップはA13ベースとなり、現行のA12ベースのS5チップに比べて、CPU/GPU性能やNeural Engineが大幅に強化され、電力効率も向上するとされています。

 # 高速通信：Wi-Fi 6Eと第2世代UWBチップ

通信面では、Apple設計のカスタムWi-FiおよびBluetoothチップを搭載し、最新のWi-Fi 6Eに対応する見込みです。これにより、現行のWi-Fi 4と比較して格段に高速で低遅延な接続が実現します。さらに、iPhone 15シリーズでデビューした第2世代の超広帯域（UWB）チップの搭載も予想されており、デバイスとのより高精度な空間認識や信頼性の高いHandoff体験が可能になるでしょう。これにより、HomePod miniの配置を移動した際に、自動的にステレオペア設定を調整するような新機能も期待されます。

 # 音質の向上：より豊かなサウンド体験

音質面でも大幅な進化が見込まれています。現行モデルの単一フルレンジドライバーと2つのパッシブラジエーターによる360度音響システムに加え、第2のアクティブドライバーを追加してステレオセパレーションを向上させる可能性や、より高性能なドライバーや大型のパッシブラジエーターを採用することで、低音域の強化とクリアさの向上が期待されます。音響導波路の改良や高品質素材の採用も、音質精度を高める要素となるでしょう。

 # 新色追加と発売時期の予測

現行モデルのカラーバリエーション（ブルー、イエロー、ミッドナイト、オレンジ、ホワイト）に、新たなオプションが加わる可能性が高いとされています。具体的な色はまだ不明です。

発売時期については、2025年末頃が目標とされており、早ければ9月、遅くとも12月までには登場する可能性が報じられています。次世代HomePod miniが、スマートホームにおけるAppleの存在感をどのように高めるのか、今後の動向が注目されます。