OpenAI、新モデルGPT-5への不満受けPlusユーザーにGPT-4o継続利用を許可

OpenAIのサム・アルトマンCEOは24日、新AIモデル「GPT-5」に対するユーザーからの不満を受け、有料プラン「ChatGPT Plus」の利用者が、前のモデル「GPT-4o」を継続して使用できる措置を発表しました。

前日にリリースされたGPT-5は、事前の警告なしに既存モデルを置き換える形で導入されたため、一部のユーザーから反発の声が上がっていました。彼らはGPT-4oの特定のトーンや感覚に慣れており、GPT-5がそれを再現できないことに不満を表明。「Reddit」などのプラットフォームでは、GPT-5がGPT-4oと比較して「個性に欠ける」ことや、特定のタスクをうまく完了できないこと、さらには応答が短すぎる、利用制限に達するのが早すぎるといった苦情が多数投稿されていました。

アルトマンCEOは、PlusユーザーがGPT-4oの利用を選択できることを明言し、今後、旧モデルのサポート期間について利用状況を考慮しながら検討していく方針を示しました。

また、その他の苦情にも対応するとして、GPT-5の利用制限（レートリミット）を、展開が完了次第、現在の2倍に引き上げると発表しました。GPT-5の全ユーザーへの展開には予想以上に時間がかかっており、一部のユーザーにはまだGPT-5のオプションが表示されていない状況です。

アルトマンCEOはさらに、GPT-5は今後「より賢くなるはずだ」と述べました。昨日のオートスイッチャーの問題が原因で、GPT-5が「はるかに賢くない」ように見えたと説明。OpenAIは今後、どのモデルが応答しているかをより明確に表示し、手動での思考トリガーを容易にするようUI（ユーザーインターフェース）をアップデートする計画も明らかにしました。同社は今後もユーザーフィードバックに耳を傾けていくとしています。

なお、iOS 26以降では、Siriに統合されるChatGPT機能がGPT-5モデルを使用する予定です。それまでは、引き続き以前のChatGPTモデルが使用されます。