モバイルバッテリーに大規模リコール、発火リスク解消へ新技術登場

近年、モバイルバッテリーの大規模なリコールが相次ぎ、その数は170万台を超えています。これは、内蔵されているリチウムイオン電池が抱える発火リスクが主な要因です。

現在主流のリチウムイオン電池は、可燃性の液体電解質を使用しており、落下、高温下での放置、過充電、または穴が開くなどの衝撃が加わると、膨張し、最悪の場合、発火を引き起こす危険性があります。

このような状況を受け、各メーカーは安全性向上への取り組みを進めています。その一つとして、BMX社はKickstarterで新たなモバイルバッテリー「SolidSafe」を発表しました。

この「SolidSafe」は、固形コア技術を採用することで、バッテリー内部の可燃性液体の量を大幅に削減。これにより、発火や致命的な故障のリスクを著しく低減することに成功しました。その安全性は、ハンマーや釘で叩いても損傷に耐えうるほどの実証済みです。

利用者にとって、より安全で信頼性の高いモバイルバッテリーの登場が期待されます。