脳制御iPad、初の稼働映像公開
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FromMacRumors
思考でiPadを操作、ALS患者が世界初の実演
思考のみでiPadを完全に操作する画期的な技術が初めて一般公開され、注目を集めています。これは、Appleの新しい脳コンピューターインターフェース(BCI)プロトコルと、Synchron社が開発した埋め込み型デバイス「Stentrode」の組み合わせにより実現したものです。
Synchronが公開した新たな動画では、同社の臨床研究「COMMAND」に参加しているALS患者のマーク氏が、手や声、目を一切使わずにiPadのホーム画面を操作し、アプリを起動し、テキストを入力する様子が映し出されています。
マーク氏のiPad操作は、Appleのアクセシビリティ機能「スイッチコントロール」と、脳の運動皮質上部の血管に埋め込まれたStentrode BCIが連携することで可能になりました。Stentrodeは、思考に伴う神経信号を捕捉し、これをワイヤレスで外部デコーダーに送信。デコーダーはAppleが定めるBCI HID標準を通じてiPadOSと直接接続します。
このBCI HIDプロトコルにより、AppleデバイスとSynchronの技術間で双方向の通信が可能となり、システムは画面上の状況を動的に共有し、操作の精度と応答性を最適化しています。Synchronの創業者兼CEOであるトム・オクスリー博士は、「思考によってAppleデバイスをネイティブに制御する様子が世界で初めて公開された」と述べ、「マーク氏の体験は技術的なブレイクスルーであり、認知的な入力が主流の操作方法となる、人間とコンピューターのインタラクションの未来を垣間見せるものだ」と語っています。
Appleは2024年初頭からSynchronと協力し、Apple Vision Proのパイロットプロジェクトでマーク氏が思考操作を行うなど、先行して取り組んできました。その後、iPhoneやiPadにもこの統合は拡大され、Appleのアクセシビリティフレームワークに組み込まれています。Appleは2025年後半には、自社プラットフォーム全体でBCI HIDプロトコルへの幅広いサポートを展開する予定です。
現在、SynchronはFDA(米国食品医薬品局)の治験用医療機器適用除外の承認を受け、米国とオーストラリアで計10人の患者にStentrodeの埋め込み手術を実施しています。この技術は、Neuralinkのような脳組織に直接電極を埋め込むより侵襲的な手法とは異なり、開頭手術を必要とせず、頸静脈を経由するより安全なカテーテルベースの手順でデバイスを挿入できる点が特徴です。

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