Verizon、無料特典と長期割引を終了へ ― 利用者負担増の見込み

通信大手Verizonが、一部の旧プラン利用者向けに提供してきたApple ArcadeやGoogle Play Passの無料アクセス特典、および長期契約者向けのロイヤルティ割引を段階的に終了すると発表しました。これにより、多くの利用者の月額料金が増加する可能性があります。

 無料特典の終了

メールによる通知によると、対象となる無料特典は2025年9月22日までに順次廃止されます。Verizonはかつて、5GプランにApple Music、Apple Arcade、Disney+、Huluなどのエンターテインメント特典をバンドルし、加入者を増やしていました。

しかし、2023年にプラン体系を一新し、通信サービスと特典を分離。現在は月額75ドルからの基本プランに加え、特典を利用するには追加料金を支払う形となっています。例えば、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeを含むApple Oneは、Verizon経由で月額15ドルで提供されます（Apple直販では月額19.95ドル）。

 ロイヤルティ割引も廃止

Apple Arcadeなどの特典終了に加え、長期契約者向けのロイヤルティ割引も2025年9月1日以降に段階的に廃止されることが明らかになりました。対象となるのは、回線レベルのロイヤルティ割引や、10ドル・15ドルのロイヤルティアカウントクレジットなど多岐にわたります。

Verizonは、これらの変更はモバイルネットワークとサービスの「継続的な改善」のためと説明しています。

 利用者の選択肢と影響

同社は利用者に対し、より費用対効果の高い「myPlan」オプションへの移行を促しています。しかし、従来のバンドルプランと比較すると、特典を追加した場合の新プランは高額になる傾向にあり、今回の変更は利用者にとって実質的な値上げとなる可能性があります。