# AppleがmacOS Tahoeのパブリックベータ版を公開、新機能と導入時の注意点

Appleは、今秋に正式リリースを控える次期macOS「Tahoe」のパブリックベータ版を一般ユーザー向けに公開しました。これにより、ユーザーは正式リリースに先駆けて最新のmacOSを体験し、フィードバックを提供できるようになります。

 刷新された体験と豊富な新機能

macOS Tahoeは、全く新しい「Liquid Glass」インターフェースを採用し、視覚的な大幅な刷新が施されています。主な新機能は以下の通りです。

* Mac上でiPhoneの機能が使える「Phone」アプリ
* 強化されたSpotlightアクションとApple Intelligenceのさらなる統合
* 専用の「Games」アプリ
* 「メッセージ」アプリでの背景カスタマイズ機能
* iPhoneのLive ActivitiesがMacのメニューバーに表示可能に
* 完全にカスタマイズ可能なコントロールセンター

これらの多くの追加機能と目を引くビジュアルアップデートにより、macOS TahoeはMacユーザーの間で大きな関心を集めています。

 ベータ版導入の注意点

パブリックベータ版は開発途中のソフトウェアであり、予期せぬバグや互換性の問題が発生する可能性があります。このため、Appleはメインで使用するMacへのベータ版のインストールを推奨していません。

不具合によるデータ損失やシステムの不安定化を防ぐため、インストール前には必ずTime MachineなどでMacのバックアップを取ることが強く推奨されます。予備のMacがある場合は、そちらでのテストが理想的です。

 対応機種について

macOS Tahoeは、主に2020年以降に発売されたApple Silicon搭載のMacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Mac Studio、Mac Proなどが対象となります。一部の2019年製Intel Mac ProやMacBook Proも引き続きサポートされますが、多くの2018年から2020年頃に発売されたIntel Macモデルは今回からサポート対象外となります。

 パブリックベータ版のインストール方法

macOS Tahoeのパブリックベータ版は、Appleが無料で提供する「Apple Beta Software Program」を通じて入手できます。

1. Apple Beta Software Programのウェブサイトにアクセスし、Apple IDでサインインします。必要に応じて利用規約に同意します。
2. Macの「システム設定」を開き、「一般」>「ソフトウェアアップデート」を選択します。
3. 「ベータアップデート」の横にある情報（i）アイコンをクリックします。
4. ドロップダウンリストから「macOS Tahoe Public Beta」を選択します。
5. 「今すぐアップグレード」をクリックすると、ダウンロードとインストールが開始されます。

インストールプロセスは通常のmacOSアップデートと同様に進行し、完了するとMacはmacOS Tahoeベータ版で起動します。