Wavlink、MシリーズMacの外部ディスプレイ制限を打破するドッキングステーションを発表
Wavlinkは、Apple Mシリーズチップ搭載Macの外部ディスプレイ接続数を大幅に拡張するUSB-Cドッキングステーション「DisplayLink DL7400（WL-UG75PD1-DH）」を発表しました。特にM1/M2 MacBookのディスプレイ制限を克服し、最大4台の4Kディスプレイ接続を可能にする点が最大の特長です。
# MシリーズMacのディスプレイ制限を解消
このドッキングステーションは、DisplayLink技術を採用することで、Apple M1/M2チップを搭載したMacBook Airなどの外部ディスプレイ接続制限（通常1台）を回避します。これにより、M1/M2 Macでも、120Hzのリフレッシュレートで1台の4Kディスプレイと、60Hzで3台の4Kディスプレイを、合計4台同時に接続できるようになります。
また、M3 Mac（クラムシェルモード時）やM ProシリーズのMacBookでも、DisplayLinkを活用して3～4台のディスプレイ環境を構築することが可能です。
# 豊富なポートと高速な接続性
「DisplayLink DL7400」は、合計14ポートを備え、高い接続性を誇ります。映像出力ポートとしてDisplayPort++ 1.4とHDMI 2.1がそれぞれ2ポートずつ用意されており、柔軟なマルチディスプレイ構成に対応します。
データ転送ポートは、Macへの接続と100Wの電力供給に対応するアップストリーム用USB-Cポートを1つ、前面に30W充電対応のUSB-Cポートを1つ含む合計3つのUSB-Cポートと、3つのUSB-Aポート（いずれも10Gbps）を備えています。その他、2.5Gbps対応のイーサネットポート、高速なUHS-II対応SD/microSDカードリーダー、3.5mmオーディオジャックも搭載し、幅広い周辺機器に対応します。
# USB-C接続と留意点
本製品はUSB-C接続（10Gbps）であり、より高速なThunderbolt（40Gbps以上）と比較するとデータ転送速度では劣ります。しかし、一般的な用途であれば十分な速度を提供し、Thunderboltドックよりも手頃な価格帯が魅力です。
ただし、DisplayLink技術の性質上、NetflixやPrime Videoなどの著作権保護されたコンテンツ（HDCP）の再生には制限がある点には注意が必要です。
# 価格と総評
「Wavlink USB-C DisplayLink DL7400ドッキングステーション」の価格は299.99ドルです。USB-Cドックとしては比較的高価ですが、M1/M2 Macで4台の4Kディスプレイ接続を実現できる唯一のDisplayLinkドックであること、および充実した高速ポート群を考慮すると、特にMシリーズMacのディスプレイ拡張を強く求めるユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
