Appleは先日、今秋に一般リリースが予定されているiOS 26のパブリックベータ版を公開しました。この最新ソフトウェアでは、特にiPhoneのロック画面に多くの新機能と改善が加えられており、ユーザー体験が大きく向上しています。

 iOS 26パブリックベータの導入方法

パブリックベータ版は、iPhoneの「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」→「ベータアップデート」を選択し、「iOS 26 Public Beta」を選ぶことでダウンロード・インストールできます。

 注目の新機能：ロック画面がさらに便利に、よりパーソナルに

正式リリースまでに変更される可能性もありますが、現在のベータ版で確認できるロック画面の主要な新機能は以下の通りです。

1.

 ウィジェットの配置が自由に

iOS 18では時計の下に固定されていたウィジェットの位置が、iOS 26ではカスタマイズモードで画面下部へと自由にドラッグできるようになりました。これにより、片手操作でのウィジェット利用が格段に便利になります。

2.

 時刻表示の拡大

ロック画面の時計表示を、より大きく見やすく拡大できるようになりました。カスタマイズモードで表示されるドラッグハンドルを操作することで、画面の半分近くまで時刻表示を広げることが可能です。奥行き効果のある写真を使用している場合でも、被写体に合わせて時刻の表示が自動調整されます。

3.

 写真へのアクセスが迅速に

カスタマイズモードでの写真選択ボタンが、現在表示中の写真のサムネイルに変わり、直感的に操作できるようになりました。ここから写真をライブラリで表示したり、別の写真を選択したりするオプションが提供され、目的の写真へのアクセスが迅速化されています。

4.

 「空間シーン」で写真が立体的に

iPhone 15 Pro以降で撮影できる空間写真（Spatial Photos）に加え、iOS 26では写真アプリがVision Proの機能を継承し、2D画像を3Dの「空間シーン」に変換する機能が追加されました。対応する写真はロック画面の壁紙設定時に自動的に提案され、デバイスを傾けることで画像がアニメーションし、印象的な奥行き感を体験できます。この機能は機械学習を利用しており、iPhone 12以降のモデルで利用可能です。

5.

 音楽アルバムアートがダイナミックに

ロック画面のミュージックプレイヤーに、一部のApple Musicトラックでフルスクリーンアニメーション表示されるアルバムアートが導入されました。アルバムアートをタップすると、拡大表示されアニメーションすることで、より没入感のあるリスニング体験を提供します。将来的にはSpotifyやYouTube Musicといったサードパーティ製アプリにも対応が拡大される見込みです。

これらの新機能により、iPhoneのロック画面は単なる情報表示画面から、よりパーソナルでインタラクティブな表現の場へと進化を遂げています。今秋の正式リリースに向けて、さらなる機能向上にも期待が高まります。