OWC、Mac向け「Thunderbolt 5 Dock」を発表 – 次世代高速接続に対応
Apple製品向け周辺機器大手OWCは、最新のThunderbolt 5接続規格に対応したドッキングステーション「OWC Thunderbolt 5 Dock」を発表しました。このドックは、Macの新しい超高速ポートを最大限に活用したいビジネスユーザーやホームユーザーにとって最適な選択肢となる見込みです。
Thunderbolt 5で飛躍的な性能向上
Thunderbolt 5は、従来のThunderbolt 4と比較して大幅な性能向上を実現しています。帯域幅は双方向80Gbpsへと倍増し、ビデオ用途では最大120Gbpsの強化帯域ブーストが可能です。また、PCIeスループットも64Gbpsに向上し、高性能SSDやRAIDデバイスなどのストレージデバイスに大きな恩恵をもたらします。電力供給能力も最大240Wへと強化されました。
主な特徴とデザイン
OWC Thunderbolt 5 Dockは、合計11のポートを搭載しています。主なポート構成は以下の通りです。
* アップストリームThunderbolt 5ポート x1（ノートPCへ140W給電可能）
* ダウンストリームThunderbolt 5ポート x3
* USB-Aポート x3（10Gbps x2、5Gbps x1）
* 2.5GbEイーサネットポート
* UHS-II対応SD/microSDカードリーダー
* 3.5mmオーディオジャック
デザイン面では、アルミ製筐体に光沢のある黒いトップが特徴です。ノートPC接続用のアップストリームThunderbolt 5ポートが背面に配置されたことで、ケーブルをすっきりと隠せるようになりました。専用のビデオポートは備えず、3つのThunderboltポートを活用することで、接続の柔軟性を高めています。
ディスプレイ接続とMacの制約
本ドックは、Macユーザーの場合、最大2台の外部モニター接続に対応します。Windowsユーザーであれば最大3台の8Kディスプレイ（60Hz）を接続可能ですが、Macではドック経由の外部ディスプレイ接続は2台までというOSの制約があります。リフレッシュレートは、接続するMacのチップ性能（M4 Maxならデュアル8K/60Hz、M2/M3 Pro/Maxなら4K/240Hzなど）とディスプレイのDSC（Display Stream Compression）対応状況に依存します。
価格と市場での位置づけ
OWC Thunderbolt 5 Dockの価格は329.99ドルで、競合他社のThunderbolt 5ドックと比較しても競争力のある価格設定です。例えば、CalDigit TS5 Plus（499ドル）やSonnet Echo 13 Thunderbolt 5 Dock（439ドル〜）よりも安価でありながら、必要なポート構成と性能を提供します。より安価な選択肢として、機能が限定されるものの、OWCから「Thunderbolt 5 Hub」（189.99ドル）も提供されています。
OWC Thunderbolt 5 Dockは、多くのポートを必要としないものの、Thunderbolt 5の高速性を活かしたいビジネスユーザーやホームユーザーにとって、機能と価格のバランスが取れた「スイートスポット」となる製品です。
