Appleの次期iPad Proモデルが今年後半に登場すると見られており、iPhone 17と同時期の9月か、あるいはその翌月に単独イベントで発表される可能性が高いと報じられています。このプレミアムタブレットラインナップの詳細が、徐々に明らかになりつつあります。

ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が自身のニュースレター「Power On」で報じた最新情報によると、次期iPad Proには新世代のM5プロセッサが搭載されるほか、物理的なカメラデザインに異例の変更が加えられるとの予測が出ています。

これまでのモデルでは、2022年版が短辺に前面カメラを配置し、2024年版が長辺に搭載していました。しかし、2025年モデルでは、両方の辺に前面カメラが搭載されるという、驚きの変更が予測されています。

ガーマン記者の情報が正しければ、M5プロセッサを搭載する次期iPad Proは、長辺と短辺それぞれに1つずつ、合計2つの前面センサー配列を持つことになります。これにより、FaceTimeや自撮り、Face IDを利用する際に、デバイスを縦向きに持っても横向きに持っても、常に最適なパフォーマンスを得られるようになると考えられます。iPadが内蔵の加速度計で向きを検知し、ニーズに合わせて最適なカメラを自動的に選択する仕組みになると思われます。

しかし、本来は一つで足りるはずの前面センサー配列が二つになるという設計は、Appleが重視する「デザインのミニマリズム」や「不必要なハードウェアの排除」という原則と矛盾するようにも映ります。これに対しガーマン記者は、これらのカメラは通常の使用ではほとんど視認できないため、デザイン上の大きな問題にはならないだろうと指摘しています。