「サイバーパンク2077」待望のMac版が登場、Apple Siliconに最適化され広大な世界を体験

PC版の発売当初、多数のバグで困難を極めたものの、その後の大規模なアップデートで評価を大きく回復したオープンワールドRPG「サイバーパンク2077」が、ついにMac向けにリリースされました。最新のApple Silicon Macに最適化され、広大な未来都市ナイトシティでの冒険がMacユーザーにもたらされます。

 # Apple Siliconで快適な動作、高まる期待

開発元のCD Projekt Redは、本作のMac版開発に際し、数年かけて技術的な問題を解決。最新のApple Siliconチップ搭載Mac向けに優れた適応性を実現しました。M1チップ搭載のMacでも動作可能とされていますが、macOS 15.5以降および最低16GBのメモリが必要となり、Intel Macはサポートされていません。

レビューでは、M2 Proチップを搭載したMacBook Proで1920×1200の解像度で安定して40fpsを記録しており、最新の最速モデルでなくとも十分なパフォーマンスが期待できます。ゲーム内にはMacモデルに応じたグラフィック設定プリセットも用意されており、快適なプレイ環境を追求できます。

 # 広大なオープンワールドと奥深いRPG要素

ゲームの舞台は2077年、権力と魅力、身体改造に魅せられた巨大都市「ナイトシティ」。ブレードランナーにインスパイアされた、ネオン輝く裏路地や煙が充満するバーなど、視覚的に圧倒される世界が広がります。一人称視点のシューターに見えますが、実際には奥深く挑戦的なロールプレイングゲーム（RPG）であり、未来を舞台にした斬新なRPG体験を提供します。

プレイヤーはハッカー「V」となり、3つの「ライフパス」から背景を選択して冒険を開始します。知力、反射神経、技術力、クールといった属性に経験値を割り振ることで、多様なスキルを開発し、身体改造でキャラクターをカスタマイズできます。

物語は、プロトタイプチップ「レリック」を盗むミッションから思わぬ展開を見せ、Vの脳内にキアヌ・リーブスが演じる故人ロックスター、ジョニー・シルバーハンドのデジタル人格が宿ることに。ジョニーに乗っ取られる危機から自身の存在を守るというメインクエストに加え、イドリス・エルバもゲスト出演する拡張パック「ファントム・リバティー」も楽しめます。

ナイトシティは単なる舞台ではなく、探索する価値のある巨大なオープンワールドです。太平洋沿岸のリゾート地パシフィカや犯罪がはびこるドッグタウンなど、多様な地区を訪れ、魅力的なキャラクターと出会い、数多くのサイドクエストをこなすことができます。自由度の高さが際立ち、メインクエストに進む前に何時間も探索に費やすことも可能です。ただし、暴力的な表現や不適切な言葉遣いも多いため、若いゲーマーには不向きな内容となっています。

 # 価格と購入推奨

Mac App Storeでは、オリジナル版と「ファントム・リバティー」拡張パックを含むUltimate Editionが82.90ドル/69.99ポンドで販売されています。SteamやGOG.comなどのオンラインストアでも購入可能で、PC版を既に所有している場合は追加費用なしでMac版をダウンロードできるのは嬉しいポイントです。

価格は決して安くはありませんが、「サイバーパンク2077」は、キアヌ・リーブスとの共演、豊富なサイドクエスト、魅力的な車集めなど、多様な活動でプレイヤーを飽きさせません。広大な世界を探索し、奥深いスキルやアビリティを習得できるため、筋金入りのRPGファンでも数週間は没頭できるでしょう。ドラゴンは登場しませんが、サイバーパンクの刺激的な未来世界があなたを待っています。