『サイバーパンク2077』、ついにMac版登場　待望のリリースも性能面には課題

世界的に高い評価を得たアクションRPG『サイバーパンク2077』が、ついにMacに対応しました。度重なる改善を経てMacユーザー待望のリリースとなりましたが、そのパフォーマンスは最新の高性能Macでも限定的な部分があるようです。

2020年のリリース当初は多くの技術的問題を抱えつつも、その壮大なオープンワールド、記憶に残るストーリー、そして高いプロダクション価値で多くのゲーマーを魅了した『サイバーパンク2077』。度重なるパッチによって不具合が修正され、ゲームシステムが改善された後、最新のパッチ2.3と同時にMac版がApp Store、Steam、Epic Games Storeで提供開始されました。

Mac版の性能面では、現状でいくつかの課題が見られます。特に次期OSであるmacOS 26のベータ版では正常に動作せず、年内予定のMetal 4機能（MetalFX Frame Interpolationなど）への対応アップデートで改善が見込まれています。

現行のmacOS Sequoia 15.5環境で、約2,200ドル相当のM1 Max搭載Mac StudioやM4 Pro搭載Mac miniといった高性能機種で検証したところ、M1 Maxでは中設定1080pで平均73fpsを記録するも画質は低めでした。M4 Proでは高設定1080pで平均69fpsと良好な体験が得られたものの、レイトレーシングを有効にすると、たとえ設定を落としても1440pで29fpsにまで大幅に低下。同価格帯のWindows PCと比較すると、Macは3倍以上遅いという厳しい結果が出ています。

しかし、ゲーム自体は現在も高い評価を得ています。もしM3 MaxやM4 Proといった最新かつ強力なMacを所有しているのであれば、『サイバーパンク2077』はその広大な世界観、感動的なストーリー、そして洗練されたゲームプレイを存分に楽しめる価値があります。素晴らしいアートデザインと長年のグラフィックアップデートにより、視覚的にも非常に魅力的です。ただし、その魅力を最大限に引き出し、スムーズな動作を体験するには、やはり高価で高性能なMacが必須となるでしょう。

今後、macOS 26の正式リリースやMetal 4対応パッチ、さらには新しいMacハードウェアの登場により、Mac版『サイバーパンク2077』のさらなる性能向上が期待されます。