米スポーツ専門チャンネルESPNが、35年間にわたるメジャーリーグベースボール（MLB）の日曜中継から撤退することが決定し、MLBの放送権を巡る動きが活発化しています。

ESPNは、年間5億5000万ドル（約800億円）と報じられる巨額の契約更新を辞退しました。これにより、MLBが最も重視するメディアパッケージの一つである「サンデーナイト・ベースボール」の主要な時間枠に加え、ホームランダービーやプレーオフ序盤戦の中継権が宙に浮く形となっています。

MLBが新たな放送パートナーの獲得に動く中で、米テクノロジー大手Appleが有力な候補として浮上しています。Appleはすでに、動画配信サービス「Apple TV+」で「フライデーナイト・ベースボール」を展開しており、レギュラーシーズンの少数の試合を年間約8500万ドル（約125億円）で放送しています。

ESPNの撤退を受け、Appleがこれまでよりもはるかに大規模なMLB中継の権利を獲得し、野球放送における主要な役割を担う可能性が指摘されています。